先日、金融庁の報告書が大変話題になった「老後2000万円」問題。この話題について、大学生である息子や高校生の息子が反応しているので(ツイッターなどで若い世代でもずいぶん話題になっていたようです)、あの報告書の影響力は大きかったと思います。
ある意味では、全く無関心だった若者の目を老後や年金に向けさせたのですから、金融庁的には成功だったのかもしれませんね。
私も甘いと思う理由
断捨離も節約も料理も苦手な私が言うのもなんですが、私も2000万円では少々少ないのではないか?と思います。理由は・・・
①夫婦二人で年金を20万?
今の年金受給世帯は夫婦二人で20万円以上ありますが、私たちが受給する頃、そんなにもらえるでしょうか?
怪しい・・・と思ってます。ある試算によると、受給額を13万円ほどにしないと年金の財源が不足するらしいです。
②女性が「長生きする」リスク
あの試算では、90歳まで生きることを想定していました。確かに平均寿命は女性が87歳、男性81歳ですから「90歳」というのは、現実的な数字だと思います。
ところが、女性87歳というのはあくまでも平均でしかありません。全体を見渡してみると、100歳まで生きる女性が20%もいるそうです。90歳までの試算だと10年分不足することになります。
しかも、今の健康寿命(医療も介護も必要ない年齢)は72歳。後半10年~15年は慢性的に医療や介護が必要になるということです。
想像すると、怖い!
③女性が1人残った時の年金
年金の受給額を考える時にいつも心配になるのは、夫が先になくなって夫側の年金がなくなってしまうこと。
年金は2人分で考えることが多いですが、実際はそれぞれの年金を足した結果が20万円を超えているだけ。
妻側だけが残ってしまうと、ずっと厚生年金に加入していた女性以外は、2人で受給していた時の年金と比較して3分の1位になってしまうことがほとんどです。
「私だけが長生きしてしまったら、年金の受給額が少ない」というのは、女性にとって死活問題。
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楽観的に、でも現実的に
将来を悲観し過ぎて、今を楽しめないのはもったいないような気がします。でも、楽観的すぎて将来困るのも考えものです。
うちの場合は、夫側が長生きした時のリスクはあまりありません。夫にしっかりした厚生年金があるからです。問題は私だけが残った時。ずっと厚生年金だったわけではないので、私の年金が少ないという問題が私たち夫婦の課題。
そこで、将来に備える方法をアラフィフ夫婦(しかも再婚という悪条件が重なっています・・・)なりに考えました。
①できるだけ働こう!
夫も私もできるだけ働こうと思っています。私たち、どちらかというと仕事人間なので、早期退職したいとか旅行をして回りたいという気持ちがありません。
これって、つまらない人生なのかもしれませんが。私は仕事を通じて社会と接点がないと退屈で死にそうなんです。きっと1人時間を楽しめない残念な性格なのだと思います。
②老後資金を二人で現金で用意しておこう
一応、夫婦なりの老後資金の目標があります。老後用の一軒家を実家跡に建てた後、現金がこれくらい残るようにしようという目標です。
③私が長生きしてしまうリスクには生命保険で
生命保険はだいぶ整理しましたが、今でも夫が死亡した時に1500万円はいただけることになっています。
夫に何かあっても住宅ローンはなくなるし、遺族年金も多少はあるし、私も仕事をしているので、1500万円もあれば十分なのです。
老後、もし私が1人残されて私の年金が十分でなくても、1500万円あれば10年くらいはどうにかなるでしょう。②で用意した現金も多少あるでしょうし。
今をシンプルに。快適に。
老後を快適に過ごすには、今が大切だとつくづく思います。義理の両親の家を片付けた時も、若い時からいかにゴミを溜めない生活をすることが大切なのか思い知りました。
広い家が必要なのも、そのメンテナンスに費用がかかるのも、ごみを処分することすら費用がかさむのも、全て生活が大きくなりすぎているから。
仕事の仕方や年齢に応じてすっきり、シンプルに快適に生活できるようにしておけば、老後の見通しはだいぶ明るくなると思います。
再婚同士って、かなり経済的ダメージが大きい2人ですから、一般的な夫婦より絶対貯蓄が少なくなりがちですし、離婚時の年金分割のダメージを受けることになります。
でも、そのことを嘆いていても仕方ないので、一緒に考え、そして備えていきたいです。
「今」を楽しむことも忘れずに。
貯金、貯蓄、家計、お金に関すること
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