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公文の効果は?日々の子育ての向こう側にあるもの

育児・子どもの教育に関すること
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5歳の時のできごと

長男が5歳位の頃のできごとです。

公文のプリントをときながら、ぶつぶつ文句を言っていました。

英語はややこしすぎると

よくよく話を聞いてみると、

公文のプリントに「Iremember you」

という文章が出てきています。

「おぼえている」という日本語は6文字だけど、

remember」は8文字もある。日本語って便利だな、

同じ意味をたった6文字で表現できるんだから。

から始まり、

どうして go を過去形にすると wentになり、

eat は ate になるんだ。

なんて英語は面倒な言語なんだ!

日本語ってなんて簡単なんだろう!そう思っていたようです。

でも、この子は気が付いていない。

英語はアルファベット26個の組合せですべてのことが表現できるけど、

日本語はひらがな、カタカナ、漢字を全て覚えなけばならないことを!

そのとを教えてあげると、

「アメリカ人に生まれればよかったー。

アルファベットを覚えたら1年生で勉強全部終わっちゃうね」

って、言ってました。

我が子どもながら、超単純人間。笑

息子にしてあげたかったこと

そんなことを話していたら、私の周囲にいる留学生が

日本語を習得するまでにどんなに苦労したんだろうと考えてしまいました。

院生の時には、留学生がたくさんいました。

日本人である私たちでも専門書は「???」という言い回しがたくさん。

普段、使わないような独特な漢字もあります。

それを読みこなし、自分のものにして

私たちと同じように論文を書くのですから頭が下がります。

一緒に勉強した留学生の中に「非嫡出子」について

論文を書いた女性がいました。

日本人でも「非嫡出子」って日常会話の中では使いませんよね。

読むと舌がもつれそうです。

そんな話を長男にしたら、

「僕たち日本人で良かったね。

もし母国語じゃなかったら日本語を習得するのは無理だったかも

(当然5歳児なりの言い回しでそう表現していただけですが)」という話になり、

そこから、「英語を勉強するのって、日本語より簡単だね」

といいはじめ、

今度はぶつぶつ文句を言わずに公文のプリントに着手しはじめました。

あの頃、彼はこれまですらすら進んでいた英語で大きな山にぶつかっていました。

私の記憶では、現在進行形と、過去、現在完了形が頭の中でごちゃごちゃになって、

イライラしているようでした。

そんな時、子どもを見守る母として

自分でぶつかった山に対峙し、

山にチャレンジしようと思えるような言葉をかけてあげたいと思っていたような気がします。

私はいい母親ではなかったし、

それがうまくできていたかどうかはわかりませんが、

あの時5歳だったあの子は22歳になりました。

あの頃の1日1日が今につながっている

公文がどれくらい効果があったのかわかりません。

国英数とずっと続けていて、一応最後まで全て終わらせましたが、

数学は今でもそんなに得意じゃないようです。

でも、英語と国語は得意な大学生になりました。

「たった26個のアルファベットを操るだけなのよ」と彼に説明したのは私ですが

とっくに彼に英語力は追い抜かれました。

彼自身が、26のアルファベットを私より自由に操れるようになりました。

私が仕事で英訳が必要な時、彼に英文をチェックしてもらっているほどです。

あまりに長い文章だと申し訳ないので、バイト代払ってます。時々。

小学1-2年の頃には、息子から発音も注意されるようになりました。

「ママ、それはちょっと違うかも」って(笑)

懐かしい懐かしい想い出です。

ふとした拍子に、こんな子育ての一場面を突然思い出すことがあります。

子育てって、これがどこにつながっているのか、

その時は全然見えないのだけど、

何年もあとになって「あ、ここにつながっていたのか」と思うことがあります。

今、彼は就職試験で日々戦っているのですが、

あの時の英語の勉強は彼の「今」にきっとつながっているはず。そして「将来」にも。

彼の戦いはまだまだ。先は長い。

自分で山によじ登る粘り強さは持っているようなので、

あとは、息子の力を信じて、静かに応援するのみ・・・ですね。

あ、あとは学費等、もろもろのお金をしっかり稼ぐこと(笑)

頑張れ、頑張れ。

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