今ではもう懐かしい想い出です。でも、再婚した幸せの裏にあった私たちの悩みや答えができない苦悩がありました。
私たちの苦しみと迷い
私が再婚して本気で悩んだり考えたりしたのは、養育費のことでも、裁判のことでもありません。
再婚した当初、あることで頭がいっぱいでした。
以前の結婚で授かった子どもたちとは、変わらず会えているし(むしろ結婚を後押ししてくれました)、彼も子どもをとても大切にしてくれていました。だからそのことは落ち着いていたのですが。
いつも胸が押しつぶされそうで、何をしていても身の置き所がないほど苦しみ、2人で深く深く悩みました。それは私たちの子どもを持つかどうかということでした。
<あの夜のこと>
私は30代後半、まだ子供を諦めなければならない年ではありませんでした。そして夫が40代前半。今ならまだ間に合うという年齢でした。
ある夜、彼がベッドの中で、「俺たちの子どもがほしい」と呟きました。しかも、とても苦しそうに。
彼の苦しそうな声を聞き、その横顔を見て、ハッとしました。声に出したことはなかったけれど、私も、心のどこかでそのことをいつも考えていたからです。
私たちはお互い再婚同士だったので、結婚式もあげていませんし、ただ一緒に住み始め籍をいれただけの結婚でした。
子どもを持つも、持たないも、結婚そのものが大冒険だったし、大きな決断だったので、その先のことは見えていませんでした。
でも、2人とも何となくわかっていたのです。いつか、その問題に2人で向き合わなければならないと。裁判の方向性が見えてきて私たちの生活も安定したと思った頃から、二人でずいぶんそのことに悩み、そして苦しみました。
私は一度目の結婚をしてすぐに妊娠し、なんの疑いもなく出産しました。
子どもを作ろうとも作らないとも考えることもなく、自然の流れに身を任せていたら子供を授かることができたのは、今思えば奇跡のような出来事ですが。若く、そしてなんの疑いも迷いもない結婚生活は今思えばとてもシンプルで、何もかもすべてがとてもクリアでした。
それから年を重ねてからの再婚は、幸せである反面、少し複雑で悩みも初婚とは種類が違うものでした。
その1つが「子供を持つのか、持たないのか」という問題でした。
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<持たないという決断>
結局、私たちは数年にわたって悩み続け、私が40歳になったのを境に、何となく「諦め」がつきました。今は夫婦2人の静かで穏やかな生活。
これはこれで良かったのではないかと思いますが、今でもふと頭を過ります。私たちに子どもがいたら、いったいどんな子どもだったのかな、と。
彼と私が出会い、そして一緒に暮らした日々を「子ども」という形で、この世の中に残したほうがよかったのではないか、と。愚かですね。子どもって、何かの「証」ではないし、私と彼が出会い、いろいろなことと戦い、こうして日々を紡いでいることが大切なのに。
さて、次の機会に子どもを持たないと決めたプロセスとその要因が何だったのかを書いてみたいと思います。
誰かと出会い、一緒に生活できるというのは、やはり素敵なことです。まして子どもが持てる機会があったというのは私には本当に奇跡のような出来事に見えます。こんなに不完全でダメな私が2人の子どもに出会えたのは、私には恐ろしいほど幸運な出来事なのです。
夫との間に子どもが持てなかったことに対して急に、抱えきれないほどの寂しさを感じることが今でもありますが
出会えただけでもラッキー
こんな私をまたお嫁さんにしてくれる人がいるなんて幸せだなという気持ちで寂しさを抑え込んでいる私です。
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